六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

ルノワールではないのだ

 

ルノアールが一階にない。

 

ふと気付いた。

 

スタバやブルーボトルほど気取らず、ドトールエクセルシオールほどチープでもなく。

 

ゆったりとした時間を過ごさせてくれるあのルノアールが、一階にない気がするのだ。

 

ルノアールは、少しお高めの喫茶店である。

 

価格帯の高さは、椅子の座り心地の良さや、温かいお茶を頂けるあたりに、きちんと反映されている。

 

ドトールほどチープでもなければ、ブルーボトルほど気取らずに、少しだけ上質な時間を過ごせる。それがルノアールなのだ。

 

そのルノアールが、一階にない。

 

ここで一つの仮説を立てた。

 

ルノアールは、客に雑踏から距離を置いて上質な時間を過ごしてもらうために、わざと二階や地下に店舗を作っているのではないか?」 

 

もしそうだとすれば、私がよりルノアールのことを好きになることは間違いない。

 

仮にそんなことはなく、単なる偶然だったとしても、私は変わらずルノアールをこよなく愛すだろう。

 

次はいつルノアールに行こうか。