ラーメン戦争 その②
─以下昨日の続き─
⑤ramen
単なるラーメンのローマ字表記である。
都心や観光地など、外国人観光客が多く訪れる場所にあるラーメン屋には時たまこの表記が見られる。
アルファベットで書くだけで、身近だったラーメンの存在が少し遠くに感じられるようで、僕はこの表記があまり好きではない。
さて、ここまで5つのラーメン表記を見てきたが、総じて言えることは「全部おいしい」ということである。
そう、ラーメンはおいしいのだ。
ラーメンがおいしいことは、圧倒的で絶対に揺るぐことのない事実である。
あらゆるラーメン体験において、ラーメンはおいしいのだ。
下調べに下調べを重ね、2時間かけてたどり着き、1時間並んでようやくありついた繁盛店の塩ラーメンも。
土曜日の夜中、どうしてもお腹が空いてしまい、深夜番組をお供にすするカップヌードルも。
同僚とタイミングが合わず一人になったランチタイムに、ふと思い立って足を伸ばしてみた、ちょっと遠くのみそラーメンも。
小学生の頃、夏休みに家族で里帰りする時に寄った、サービスエリアの食堂で食べた醤油ラーメンも。
散々飲んだ飲み会の〆に、いっぱいの胃袋に無理やり詰め込む辛子高菜たっぷりのとんこつラーメンも。
「ラーメンに貴賎なし」
ラーメン体験に何かネガティヴなイメージがあるとすれば、それは作り手、食べ手に問題があって、決してラーメンに罪はない。
「天はラーメンの上にラーメンを作らず、ラーメンの下にラーメンを作らず」
多くの人がラーメンを楽しむことを祈って、ここで筆を置くことにする。