六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

非常食かもよ

 

「バナナはおやつに入りますか」

 

何の意味があるのかよくわからないこの問いに、我々はまだ答えられていない。

 

そろそろ、はっきりさせようじゃないか。

 

バナナはおやつに入るのだろうか。

 

この問題を考える上で、「おやつ」の定義を考えないわけには行かない。

 

おやつとは元来「お八つ」であり、一日を十二等分した時の八つ目、すなわち午後三時頃に食べられるものだ。

 

昼食と夕食の間の微妙な時間をつないでくれる貴重なエネルギー源である。

 

ここでおやつを、

 

「午後三時頃の小腹が空いた時に食べる、炭水化物や糖質などエネルギーになりやすい栄養を豊富に含んだ食べ物」

 

と定義すると、炭水化物が豊富なバナナはおやつになりうる。

 

しかし、それではバナナはおやつに入るのかと問えばまだ断言はできない。

 

今わかっていることは、

 

「おやつはエネルギー源になりうる」

 

というだけのことであって、

 

「エネルギー源になりうるものはおやつである」

 

ということではないからだ。

 

すなわち、エネルギー源となりうることはおやつであることの必要条件であって十分条件でない。

 

ここで少し視点を変えて、バナナがおやつではなかった場合、一体何に分類されるのかを考えてみよう。

 

この質問をした小学生の頭にあるのはおそらく「ごはん」であろう。

 

しかし、バナナはごはんではない。

 

なぜならバナナをごはんにするのはチンパンジーだけだからである。

 

我々はチンパンではないのだ。

 

ゴリラでもない。

 

人間である。

 

よって、ごはんの可能性は消えた。

 

つまり、バナナはおやつである。

 

バナナは美味しい。

 

みんな、バナナを食べよう。

 

チンパンのように。

 

(納得の行く結論が導けなかったので後日再チャレンジしたい)