六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

恵みの雨(お互いのライフポイントを1000ポイント回復する)

雨である。

 

6月下旬にして、久しぶりの雨だ。

 

今年の梅雨は雨が少なすぎて、各地で渇水が問題になっているという。

 

今日の雨が、少しでも潤いを生むといいと思う。

 

雨は天の恵みであると、よく言われる。

 

地面から蒸発した水分が雲となり、雨のしずくとなって再び大地へと還ってくるという水の循環は、

 

理科の授業で当たり前のように習ったことでも、改めて考えてみると不思議なことである。

 

おはよう日本のお姉さんによれば、今日は昼から夕方にかけて、関東で大雨になるそうだ。

 

水に濡れ冷たく光る東京のオフィスビル群が目に浮かぶ。

 

2Lペットたった二本でも腕にズシリとくる、あの重い重い水が、それだけ大量に空に浮かんでいるのだ。

 

遥か上空をフワフワと漂う、何万トンという量の水。

 

自然の力は偉大である。

 

我々は、雨という自然の贈り物に、もっと感謝するべきなのかも知れない。

 

そうすれば、ビニール傘から垂れる雨のしずくで僕のスラックスの裾を濡らしたあのOLのことを、僕は許すことができるだろうか。