六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

菌の名は。

ついこの間、と言ってももう結構前だった気がするが、『君の名は。』という映画が流行った。

 

流行り物をバカにしながらもなんだかんだちょっと気になってしまったりするのが性分なもので、僕も大学の同期と観に行ったわけなのだが、高校生の男女が入れ替わってしまうという使い古された筋書きではありながら、美しい映像と爽やかな音楽とが非常に印象的な作品だった。

 

今日したいのは『君の名は。』の評価でもなければ批判でもなく、三葉とバイトの先輩(名前忘れた)のどちらが好みかという話でもない(ちなみに僕はバイトの先輩だが)。

 

RADWIMPSによる主題歌「前前前世」に付随する話題である。君の名は、ほぼ全く関係ない。新海監督ごめんなさい。なんなら前前前世もあんまり関係ない。

本題に入ろう。

 

「私、前世はウサギちゃんだと思うのぉ〜♡」みたいなことを言うアホがたまにいるだろう。アホが。

 

「田中は絶対前世百姓でしょwww」みたいな話もたまにある。なんかパッとしない奴をバカにする時とか。悪口ダメだよ。

 

それ、絶対違うと思うんですよ。

 

そもそも前世という概念は、仏教の輪廻転生の考え方に基づくものだ。生き物は死ぬと、また別の生き物に生まれ変わる。

 

今の姿が「今世」、次が「来世」。そして前の姿が「前世」というわけだ。(おそらく前世、来世は世界のことであって姿のことではないがちゃんと調べるのもめんどくさいのでとりあえずそういうことにさせてもらう)

 

そして、人間として今の姿に生まれ変わる前には、何の生き物であったかはわからない。しかし、ある程度性格や要素を引き継ぐので、例えばウサギのアホで言えば、今世でかわいらしい←(笑)人は前世もウサギのようなかわいらしい生き物であった可能性が高いのではないかというのが彼女の主張である。

 

これ、絶対違うと思うのだ。

 

どういうことかと言うと、可能性としてはほぼ確実に微生物である。なぜなら数が多すぎるからだ。全世界に存在する微生物の数に比べれば、70億人しかいないヒトの数など、取るに足らないクソほど些少な存在である。ブルゾンちえみもびっくりだ。

 

ということで、多分あのアホも前世は多分大腸菌、ひいてはEscherichia coliとかだし、田中は多分乳酸菌系のなんかである。ほら、田中ヨーグルト好きだし。

 

輪廻転生とかいう制度、微生物という概念がなかった時代の考え方である以上仕方ないことではあるが、余りにもヒトに生まれる確率が低すぎるガチャである。さすがにユーザーも運営にブチギレで詫び石を要求するだろう。

 

来世はなるべく大きな微生物がいいなあ。あと、できれば昆虫がいい。

 

そして、「君の前前前世から僕は君を探し続け」ては絶対ない。なぜなら微生物だから。脳とかさ、ないから。感情とかないから。わかる?アンダスタン?

 

あとおれはサンボマスターの方が好きです。