六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

好きっ好き♡

決められたルールを自分勝手に無理やり読み変えて規律に反した行動を取り、後でそれを指摘されると「ルールにあったんだからおれは間違っていない、何がおかしいのか」と開き直る奴、いるじゃないですか。

 

まあ世の中の一般的な話じゃなくて、一休さんの話なんですけど。中でも特に橋のエピソードの話です。

 

だって橋のすぐ横に「このはしわたるべからず」って書いてあるんですよ。どう考えても「はし」って「橋」のことじゃないですか。それを勝手に「端」と理解して「端を渡るなと書いてあったから真ん中を通って来た」ってね、もうお前はアホかと。アホだろ。お前。クソ坊主。

 

そりゃね、漢字で書けばもともとあり得なかったことだから、ひらがなで書いた側にも問題がなくはないですよ。でもね、そんなんごくわずかですよ。ひらがなで書けばわかるじゃないですか普通。そんな屁理屈こねる奴がいると思わないじゃないですか。

 

同じ一休さんでもね、虎の絵の方は頑張ってると思いますよ。だってそもそも絵の中の虎なんて捕まえられるわけないじゃないですか。最初から要求が無理なんですよ。ただの意地悪。

 

それに対して、「では私が虎を捕まえるので、あなたが虎をこっちまでおびき寄せて下さい」ってとんちが効いていていいじゃないですか。無理難題を押し付けたオッサンにやり返す手法としては非常に小気味良くて好感が持てる。とんちって本来そういうものじゃないんですか。

 

一方で橋ですよ。これはね、普通にダメじゃないですか。多分なんか老朽化とかそういう理由で渡っちゃダメなんですよ。知らんけど。正当な理由があるわけじゃないですか。

 

それに対して「端じゃなければいいと思った」ってお前、それが許されると思ってるのかと。アホかと。なーにが「好き好き好き好き好きっ好き♡」だよ。一生こめかみグリグリしてろ。

 

まあ、問題は世の中に「端じゃなければいいんでしょ?」みたいなことを言ってくる輩が少なからず存在するということなんですが、僕の周りにはあまりいないので今回は割愛します。