六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

週一は会いたい

今日は七夕だ。ひな祭りや節分あたりと並ぶ、日本のまあまあ大きな季節イベントの一つである。色とりどりに飾られた笹が街中に並び、人々は揃って願い事を書いた短冊を吊るす。

 

かく言う僕も銀座駅にあった笹に短冊を吊るした。あれで本当に願い事が叶うと思っている人はそういない気がするが、意志を形にして表すことに意味があるのかも知れない。

 

ところで七夕と言えば織姫と彦星である。天の川に阻まれ、年に一度しか会うことができない悲しいカップルだ。昔の人はベガとアルタイルなどというただちょっと明るいだけの星を見て、よくそんなラブストーリーを思いつくものだなと感心する。

 

で、このカップル、終わってると思うのだ。

 

だって年に一度である。一ヶ月に一度でも彼女の方がツイッターに「求められないのって辛いね😂😂」とか「私だけで悩んでるの馬鹿みたい」とか投稿しそうなものなのに、そのさらに12倍である。

 

しかも、北海道と沖縄の遠距離恋愛とかならいざ知らず、川を挟んで隣の村に住んでいるのだ、奴らは。会おうと思えばちょろっと河川敷に行けば会えるだろ。河川敷に行け。河川敷はいいぞ。トランペットとか吹いてる奴いる。

 

奴らは、要は形式的に付き合っているだけなのだ。見栄とか親への言い訳とか色んな事情はあるのだろうが、そこに愛はないのだろう。100%お互い浮気しているし、そのことをお互いわかっているに違いない。そういう冷めた関係なのだ。

 

そうでなければ一年も耐えられるわけないだろう。そもそも一年に一度しか会わない男女のことカップルって言わなくない?それ知り合いじゃない?割と仲良い方の知り合いとかじゃない?年一で帰省してくるからタイミング合わせて軽く飲む、大学のサークルで四番目くらいに仲良かったやつとかじゃない?

 

しかしそれを悪く言うことはできない。人それぞれだからだ。付き合い方も人それぞれ。とかく男女の仲は難しい。

 

まあでもお互い幸せならオールオッケー。みんな幸せが一番。