六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

ところでワイシャツにスラックスの格好は"スーツ"とは言えないのではないか

暑い。非常に暑い。ふとした瞬間にアイスクリームが食べたくなる今日この頃、季節はすっかり夏である。

 

何を隠そう、僕は暑がりだ。何の因果か無駄に活発な汗腺を生まれ持ってしまった僕は、ちょっと蒸し暑いと瞬く間に汗ダーラダラである。一番好きな季節は夏だが(テンションが上がるから)一番嫌いな季節も夏なのだ(暑いから)。

 

さて、ここで自分が着ている服に目をやると、そんな暑がりにはあまりに酷な格好である。ワイシャツにスラックスという組み合わせは、ジャケットにネクタイを締めて外回りをする営業マンには鼻で笑われそうだが、僕にとってはあまりに辛い、苦行の出で立ちだ。

 

ワイシャツの下には下着を着て、シャツはもちろんスラックスにインだ。体から発生したホットなエアーがボディーから全くシーユーアゲインしないファッキンシステムである。クレイジーホット以外の何者でもナッシングではないか。

 

なぜこんな辛い思いをしなければならないかと言えば、ビジネスの場に半袖短パンはふさわしくないとする文化があるからである。つまり、当然のことながらみんなスーツを着たくて着ているわけではないはずだ。

 

つまり、みんながみんな相手が不快に思わないように気を使って着ているのである。本当はみんな半袖短パンがいいはずだ。みんなも本当は、学生の頃に作った文化祭のクラスTシャツとか、サークルのポロシャツとかに、下はパンツで仕事したいはずである。楽だし。

 

しかし残念ながら現状の我々は、背中に無理やりつけたけど全然浸透していないあだ名がクラス全員分ズラリと羅列されたTシャツを着て仕事をするわけには行かない。「そういうものだから」である。

 

物事に対し、思考停止して「そういうものだから」と鵜呑みにする行為は嫌いだが、これに関してはとりあえずどうしようもないだろう。

 

自分一人とか、会社一つの問題ではなく、社会全体の文化の問題だからだ。僕一人でどうにかなるものではないし、今のところこの案件に関しては大胆な行動に出るほどの情熱はない。

 

今の僕がすることは、アマゾンでシャツクールをポチり、今年の夏が少しでも過ごしやすくなることを神に祈るくらいのものである。マジで頼むよ、お天道様。