六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

TOMYOって書くとTOKYOみたいだね

豆苗という野菜がある。中華屋でよくニンニクと一緒に炒められている青臭いあの野菜だ。あれを今、育てている。

 

豆苗は一度食べた後に根を水に浸けておくと、また伸びてきて、再び食べることができるのだ。

 

そして僕は、ある重大なことに気付いた。

 

『これは、"永久機関"ではないか?』

 

「n回目に食べた後に根を水に浸けておくと、また伸びてきて、n+1回目にも食べることができる」という事象が任意の自然数nにおいて成り立つことは、実質的に既に証明されていると言っても過言ではない。

 

n=1において成り立つことを実証してしまった今、この豆苗は完全に"永久機関"である。

 

先人たちがあれほど苦労して発明しようとして、棒の先に鉄の玉とかくっつけたりしてなんか訳のわかんないことやってたあの"永久機関"を。

 

最終的に不可能だと結論付けた、あの"永久機関"を、スーパーの野菜売り場で割と控えめに陳列されている、長めの雑草みたいな野菜がいとも簡単に達成してしまった。あっけなさすぎてダ・ヴィンチあたりがキレないか不安である。

 

では、改めて説明しよう。

 

豆苗を買ってくる→食べる→育てる→食べる→育てる→食べる→育てる→食べる……という無限ループにうまく落とし込むことができれば、永遠に豆苗を食べ続けることができる。

 

これが豆苗永久機関である。

 

豆苗永久機関が実用化されれば、人口爆発による世界的な食糧不足が解決されるのはもちろん、豆苗で走る自動車によってエネルギー問題も解決するし、みんな幸せになるので世界中で起こる紛争とか人権問題とかも割と解決するだろう。

 

あと、炒め物に使うのでニンニクが売れると思う。

 

この素晴らしいアイデア、誰かに横取りされたらたまったものではないので、早めに公的機関とか行った方がいいのだろうか。

 

とりあえず、今週末区役所とかに行こうと思う。