六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

お盆のキモチ

連休明けである。


10日間連休を取っていた。久しぶりの出勤は、お盆休み真っ只中だ。電車はガラガラ、きっとオフィスもガラガラだ。


まあ、お盆くらい多少なりとも休むのが、人間らしさというものだろう。こんなことを言うと世の黒い企業にお勤めの方々に怒られそうだが…。


ところで、お盆に作るナスとキュウリのアレ、ちょっと気になる点がある。


アレは馬と牛を表していて、ご先祖様がこちらに帰ってくる時は足の速い馬を使い、あちらへ戻る時は足の遅い牛を使うことで、少しでも長くこちら側にとどまっていてほしい、という願いが込められているという。


しかし、牛はまだしも、馬はそこにいちゃダメだろう。だって向こうから乗ってくるんだから。向こうの世界に派遣しないと。二匹仲良く並んでたらダメだろう。そこが若干気になる。


しかし書きながら思ったが、冷静に考えてみるとそんなに重要なことでもない気がしてきた。


そもそも仏壇に供えたお菓子とか普通にちょっと供えたらすぐモッサモサ食ってる時点で、なんかその辺はマジ形式だけでルーズな感じなんだろう。気持ちがあればいい的なやつである。


今夏、僕は「お盆に帰る」と表現するべき行動をしなかった。祖父母がみな亡くなってしまっているので、両親は実家に帰らなかったし、僕自身も実家が近いので今回あえて帰る必要を感じなかったからである。


薄情者、という声もあるかも知れないがオーケーだ。お盆は、気持ちがあればいい。

 

一週早く休みを取ったので、今週も出勤だが、気持ちは休暇を取ろう。ガラガラの通勤電車でペンを置く。(そもそも持っていないが)