六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

森のくまさん

ヒゲは一種の罰ゲームである。

 

何を隠そう、僕はヒゲが濃い。大変に濃い。朝剃っても、夕方どころか昼過ぎには青くなっている。というか、そもそも剃った直後に既に青い。そのくらい濃い。

 

言うまでもなく、ヒゲの濃さには個人差があるわけで、僕はかなり濃い部類に入る。薄い人は、人によっては全く剃らなくても問題ないという人もいる。羨ましい限りである。

 

ヒゲが濃くていやだという話をすると、「薄い人は伸ばすっていう選択肢ないけど、濃い人は両方の選択肢あっていいじゃん」と言われることがある。

 

確かに、剃らなくてもいいほどヒゲが薄い人は、ヒゲを伸ばすという選択肢を取れない。それは認めよう。

 

しかし、そのメリットをはるかに上回ってヒゲを剃るのは面倒だ。

 

そもそも、ヒゲを伸ばしてなんかイイ感じになるのは、もともと口ひげやあごひげが局地的に生える人である。

 

僕のように、ヒゲが顔の下半分一面に生え、「それもはやあごじゃなくてのどじゃない??」みたいなところにまで生えるし、ルパン三世もかくやと言うほどのもみあげ-あごひげ共同体が生まれてしまうような人間は、そううまくは行かないのだ。

 

ヒゲを伸ばしたところで伸ばさない部分は結局剃らなければいけないし、それはそれで手入れが大変だし、かと言って全部伸ばしたら森のくまさんかな??はちみつあげようか??って感じになるし、なんかもうめんどいのである。

 

森のくまさんが許されるなら、僕は森のくまさんになりたい。

 

そのくらい毎朝の髭剃りは面倒なのだ。

 

やはり、ヒゲは罰ゲームである。

 

ただ、髭剃りなんかよりよっぽど化粧の方がめんどくさそうなので、その理屈で行くと女性は罰ゲームということになる。

 

ヒゲを剃らなくても、化粧をしなくてもいい文化圏に身を投じる必要がありそうだ。(イスラム圏かな?)