六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

平和な日常

おととい北朝鮮からミサイルが発射されたが、今日はミサイルはどこへやら、朝のニュースはすっかり日常モードである。

 

いや、日常モードでいいのだ。平和が一番。日本にミサイルが撃ち込まれる可能性がとりあえずほぼなくなったのだから、平和な日常モードに戻るのは当然のことである。

 

しかしちょっとだけ気になるのは、世の中の人々の頭の中にミサイルはあるか、ということだ。世の中の人々は、ミサイルというものがどんなものなのかわかっているのか?一度でもわかったのか?いや、僕は別に、決して兵器に詳しいわけではないのだが、ごくごく平和な日本の街に、大量殺戮兵器が撃ち込まれ、家々が潰れ、ビルは崩れ、パニックになった群衆は行くあてもなく逃げまどい、数え切れないほどの人が死ぬ。そういう光景を、一瞬でも想像したのだろうか。

 

もちろん、そんな光景を想像するなどということは苦痛以外のなにものでもないから、無理強いするわけではない。ただ、僕は想像した。平和な日常が崩れることを想像した。だからこそ、今日の平和が嬉しくて仕方がない。

 

平和のために、僕個人には何ができるだろうか。それは必ずしもデモのような仰々しい行動ではなくて、これはデモを批判するわけではないのだが、多分もっと小さな、身近なところに、平和維持への第一歩があると僕は思っている。