六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

car car 🚙

今朝、カラスが鳴いていた。普段はあまり聞かないのだが、カーカーカーカーとやかましいほどだった。

 

大きな地震などの災害の直前に、動物が突然騒ぎ出したという話は結構ある。ナマズをはじめとして、家畜やペットが落ち着きをなくし、不審に思っていると直後に地面が大きく揺れた…、なんて話は世界中にあるようである。

 

では、今回のカラスはなんだろうか。

 

大方、「生ゴミがいっぱい積んであるから食べに行こう」くらいのもんだろう。

地震は嫌なので、そう思いたい。

 

しかし一つ不思議なのは、僕の住んでいる地域では今日は生ゴミを出す日ではないということだ。

 

いや、気にしないでおこう。生ゴミだろう。生ゴミに違いない。だってカラス生ゴミ大好きだもん。

 

そんなことより、カラスってよく見ると意外とかわいい。

 

全身真っ黒でなんとなく濁ったような声で鳴くからあまりいいイメージがないが、近くで見ると澄んだかわいらしい目をしている。黒い翼も太陽の光を反射して美しく輝く。カラスというのは美しい動物だ。

 

というか、美しくない動物などいない。有機物の懸濁駅をグルグルかき回して生まれたデロデロの"粒"のようなものが、途方も無く長い時間をかけて、多種多様な今の動物の姿になったのだ。この事実がすでに美しい。

 

トンボだって、オケラだって、アメンボだって、カラスだって、人間だって、マムシだって、ウミベリスカシカシパンだって、ハダカデバネズミだって、皆一様に美しいのだ。本当だ。

 

ゴミ捨て場の生ゴミをあさるカラスだって、よく見ればかわいいのだ。

 

まあ、地震さえ起こらなければ生ゴミが多少あさられるくらいのことは全くもってモーマンタイだ。美しいカラスよ、存分に生ゴミをあされ。現代人はなんでも捨てるから、きっとうまい部分も多い。スイカとか、まだ全然赤いのに捨てるしな。