六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

少年よ、肉を焼け

昨日、焼肉を食べた。

 

新宿歌舞伎町のお店だ。たまにオーダーが通っていないことがあったのを除けば、安くてメニューも豊富な良い店だったと思う。

 

ところで焼肉と言えば、しばしば戦争を起こしてきた「あの問題」を話題にしないわけには行かないだろう。

 

「焼肉で白ごはんを頼むか否か問題」である。

 

当然ながら、お酒があまり得意でない僕は圧倒的にごはんを頼む派である。タレを絡めたアツアツのカルビをサンチュに巻いて頂き、ハフハフッとごはんを頬張る以上の幸せがあるか?いや、ない。


キムチと一緒に飲むのはウーロン茶で全く問題なく、ビールである必要性も、いわんやマッコリである必要性はもちろんないというのが、焼肉に対する基本的な僕のスタンスである。(さすがに周りを全く気にせずガンガン白ごはんとかウーロン茶を頼めるわけではないところに僕の凡人性が現れてしまっている)

 

ただしこれはあくまで僕の好きな焼肉の食べ方であって、他人に強制するつもりはまるでない。インド人が牛を食べているからといってアメリカ人を批判することがないように、僕は周りが白ごはんを頼まないからといって彼らを批判するつもりは毛頭ないのだ。

 

蓼食う虫も好き好きと言うように(少し意味が違うが)、食に対するこだわりというのは人それぞれであり、他人が口を出してどうなるものではないのである。

 

しかし悲しいかな、得てして文句を言うのはいつも白ごはんを頼まない派の人間である。

 

「焼肉で白ごはん頼むとか(笑)」
「白ごはんは高校で卒業しろよ(笑)」

 

もちろん全員が全員そうではないが、このような敵意をむき出しにするならず者は、残念ながら相手方に多いというのが実情であろう。

 

しかし、文句を言っていても平和への道は進めない。我々「白ごはん頼む派」と、「白ごはん頼まない派」は、今こそ手を取り合うべきではないだろうか。

 

全ての焼肉屋で、ごはんとビールが平和に共存することができるようになることを祈る。

 

あと、叙々苑ナチュラルに行ける財力が欲しい。