六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

台風よ来い

台風にワクワクするうちは、まだ大丈夫だと思っている。

 

なにが「大丈夫」なのかはわからないが、何しろまだ「大丈夫」だ。

 

揺れる木々の枝。窓を叩きつける横なぐりの雨。溢れた側溝。濁った水。そして真っ青に晴れ渡る台風一過の空。

 

平和な日常を壊す台風の到来は、一種のエンターテインメントであり、ワクワクしてしかるべきものだ。

 

その台風に、ワクワクしなくなったら。会社に行く電車を止めるだけの、単なる厄介者として扱い始めたら。

 

それは一人の人間として、ちょっとつまらないのではないかと思ってしまう。

 

災害を楽しむなど不謹慎、というか声は甘んじて受け入れよう。たしかに台風は恐ろしい。今回の台風でも、全国で甚大な被害が出た。

 

そのような声に対する反論は特にない。

 

これは純然たる個人の見解であり、一つの意見だからだ。

 

彼らに言う言葉は特にないが、台風に対して、これだけは言わせてもらおう。

 

昼に来い。夜だとつまらん。

 

今日のところは以上だ。