六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

リアル鬼ごっこの原作がすごいらしい

日本人の苗字は実に種類が多い。なんかもう、死ぬほどある。何を隠そう筆者も相当に珍しい苗字をしているのだが、わけのわからない苗字が日本には死ぬほどある。どれだけあるんだよ。少し減らせ。

 

まあそれは置いておいて苗字の由来を考えたい。多いところから行こう。まずは田中だ。田中はわかる。田んぼの中だ。実に分かりやすい。きっとのどかな田園地帯に住んでいたのだろう。

 

山田も相当わかりやすい。山と田んぼが多い場所に住んでいたに違いない。山。田んぼ。カエルの鳴き声。青い空。いずれもクソ田舎丸出しのしょうもない苗字ではあるが、なんだか今度の夏休みには田舎に泊まりたくなってくるし、わかりやすさで言えばトップクラスだ。

 

あと、森や林なんかも言わずもがなである。木、木、見渡す限りの木。森林大国日本を象徴するかのような良い名前ではないか。花粉症患者は敬遠するかも知れないが、たくさんいるのもうなずける。戦後日本の植林政策を許すな。

 

しかしここで改めて苗字ランキングを見てみよう。一位は佐藤、二位鈴木。三位が高橋で、四位にようやく田中が出てくる始末だ。賢明な読者の方々ならもうお気づきであろう。そう、上位の苗字が遊んでいるのである。こんなところで遊び心を発揮するな。毛先を遊ばすな。

 

まあそれでも高橋はまだわかる。高い橋があったのだろう。村に。代々伝わる高い橋が。国土の8割近くを山岳地帯が占める国である。高い橋の一つや二つ、おおよその村にはあったのだろう。

 

しかしここに来て鈴木と佐藤は何だ。上位はもっとこう、ドンと構えとけ。田中を見習え。田中の安心感やばい。あいつ絶対田植え上手いし、多分パワプロも上手い。好きな食べ物聞いたら多分「おにぎり」だ。ゲームとか貸してくれるし、ああいう奴好きだよ、おれ。

 

一方の佐藤や鈴木はなんだ。調子に乗るな。なんだ佐藤って。佐の藤ってなんだよ。意味わかんねえよ。新種の花かよ。でもこの季節結構キレイかも。あと鈴木はもうドラえもんの首についてる奴がいっぱいなってる木しか思いつかないから出直してこい。

 

お前ら名前で目立とうとするな。結局かぶってるから。めっちゃ多いから。その苗字。日本でツートップだから。全く個性発揮できてないから。心に愛と書いて「心愛(ここあ)」みたいなもんだから。DQNがいっぱいつけすぎて、もはや全く個性的じゃなくなっちゃってるやつだから。

 

今からでも間に合うからもっとありがちな苗字に変えなさい。「草」とか。「土」とか「ドブ」とか。今風に「ビル」でもいいよ。そしたらほら、ビルゲイツみたいでカッコいいじゃん。金運上がるかもよ。

 

みたいなことを言ってると、全国数百万人を敵に回すのでダメである。絶対ダメ。