六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

店内全面禁煙

「たばこ吸っていい?」という質問が嫌いだ。

 

あの質問をする人間というのは、往々にして「当然承諾してくれるだろう」と考えており、「いいよ」以外の回答など存在しないかのように振舞ってくるからだ。奴らは、必ずたばことライターを用意しながら聞いてくる。こちらに選択肢を与えないように。

 

あの不快な悪臭を放つ煙を他人に吹きかけることが、あたかも生まれ持って与えられた当然の権利であるかのように振る舞うのだ、奴らは。なぜ貴様の快楽のために悪臭を我慢せねばならんのだ。今すぐその臭い巻紙を捨てろ。IQOSでも臭いもんは臭い。全部捨てろ。

 

まあ、聞かないよりはいい。何も聞かずに突然吸い始めるよりマシなのは確かだ。

 

しかし、ベストは吸わないことである。あるいは隔離された喫煙所で吸うことだ。

 

そもそもたばこを吸うことの目的は単なる快楽の追求であり、気分が良くなるから、やめられないから吸っているものだ。吸っていることを人に自慢できるようなものではまるでないし、むしろ恥ずべきことである。

 

現在の日本の法律がそうなっているから、覚せい剤中毒は警察に捕まるが、ニコチン中毒は捕まらない。それだけのことである。

 

2020年の東京五輪に向けて、全ての飲食店が店内全面禁煙にしなければならないらしい。

 

楽しみで仕方ない。