六駅分のエトセトラ

家からオフィスまでの六駅で綴る何らかの文

今日はこっちに行ってみよう

昨日は眠かったので8時間半寝た。22時半から7時。やはりいっぱい寝ると幸福度が高い。本当は毎日8時間寝たい。眠いから。基本的にいつも眠いから。

 

で、高い幸福度に包まれてフンフン駅前を歩いてたら、JKの会話が聞こえてきた。

 

「こっちから行ったことある?」
「ない!行ってみよ!」

 

どうやら、駅から学校に行くまでの道の話のようである。いつもと違う道を選ぶというだけのことが、彼女たちにとっては非日常であり、楽しむべき特別なイベントなのだ。

 

微笑ましいと同時に、なんだかちょっと切なくなった。大人になった自分は、「いつもと違う道を選ぶ」という行為を、単なる遠回り、時間の無駄と思わず、楽しむべき特別なイベントとして捉えられるだろうか。そんな感性を、果たして僕は持っているだろうか。

 

持ってた。

 

考えてみると昨日、特に意味もなく駅から家までいつもと違う道を通って帰っていた。見たことのないスーパー(若干高い)や、街の氷屋さん(おばあちゃんちのにおいがする)。いつもと違う道を通ることは、僕にとってまだまだ楽しむべきイベントであったし、きっとこの先もずっとそうあり続けるだろう。

 

僕はまだまだ子供で、大人への道は遠いし、大人ももっと小さなことを楽しんでいいと思う。